神様のメモ帳2(杉井光)

神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

べ、別にアリス萌えなわけじゃないんだからねっ! とあらかじめ予防線を張りつつ神様のメモ帳2巻を読了。
というよりも、タイトルと中身の乖離が激しいと言わざるを得ない状況に。
──こんなファンタジーな中身じゃねーよ!
むしろ、うだうだと後ろ暗いところばっかり? いろんな意味で傷をえぐられるよ!
目に見えない心の傷をな!


と、戯言はここまでで。
ニート探偵アリスのもとに舞い込んだのは、ひとりの少女と2億円が詰まったバッグ。
その金の出所は? 少女の父親は?
という感じのサスペンス風味。ただし、引きこもりニートみたいな?
1巻ほどの破壊力はないとはいえ、読ませる魅力は十分。
本格ミステリ風の探偵というのを期待してたら痛い目を見ると思うけど、アリスも立派に探偵だと思う。
というよりも、探偵という存在に対する答えのひとつなんじゃないか? とさえ。
あまりにもアリスがかわいいんでひいき目かもしれないですけど、探偵と言う「すべてが終わったあとの無力な存在」ながらも、推理と言うガラスの剣で闇を裂かなければならない、あまりにも矛盾した存在の、ひとつの具現した存在と言っても良いんじゃないかと。
──と、こんなことを書いてたら、ミステリ方面の人から刺されるんじゃないかと危惧していますが。


ところで、ニート
はっきり言って、ニートかどうかなんてあんまり意味がないんじゃないかと思う。
仕事してたって、くずみたいな人間はいくらでもいるし、実際のところ、単なる仕事にそれだけの意味があるとは思えない。
重要なのは、自分が何をやるか? じゃないのか?
いつまでもgdgdいってるような人は、それだけで意味がないことにどうして気がつかないんだろうか?

トライすらできないヤツが、やっている人間に何を言えるって言うんだ?

別に、トライするのは、仕事というものだけじゃない。
自分が進むべき道は、すぐそこに見えているはずなんだから、そこに向かうだけ。
あとは、やるだけなんだから。