マリア様がみてる 卒業前小景(今野緒雪)

マリア様がみてる―卒業前小景 (コバルト文庫)

マリア様がみてる―卒業前小景 (コバルト文庫)

卒業式直前の、いくつかの最後の風景。
これまでの物語があるからこそ、素敵に感じられる光景です。
非常にべただけど、美術部の話もいいし、写真部の話も蔦子さん愛されてるなーと思うし、新聞部はほんと良いなぁ。
というより、祥子さまと令ちゃん、うまいなぁ。
って、祥子”さま”と令”ちゃん”なんだね……自分……
聖さまもおいしいところ持ってってるしな。うん。良いです。


でも、やっぱり祐巳と祥子さまだよ……ラストは久しぶりにきた。
ずっと、瞳子祐巳が中心になっていて、祥子さまは一歩ひいた感じだったんだけど、
やっぱりマリみては、祐巳と祥子さまの話だったんだな、と。
もう、言葉にしなくてもお互いのことをわかっている。
でも、言葉にできない思いが溢れている、というか。
むしろ、わかりあえているからこそ、思いが通じ合った二人だからこそのシーンだったんだと思います。