ランジーン×コード/大泉貴
- 作者: 大泉貴,しばの番茶
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 文庫
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遺言詞によって、独自の形で世界を認識するようになった者たちが織りなす、運命の幻想詩。
これは、5作品の中では、一番オーソドックスな──今まで出版されている、いわゆる「ライトノベル」に近いかもしれないです。
言葉=世界の認識、という図式は、先行作品にも見られるものかもしれないですけど、言葉の連なり=物語、そして、物語の記述、というところまで踏み込んで描くというのは、とても良い着目点だと思います。
主人公による「物語の記述」と、とある人物による「絵の描写」という、ふたつの構造というか、行動の対比などで考えると、(あとからですけど)「あー、そうだったのか!」と膝を打つことうけあい!
終盤、彼ら/彼女たちがあがき、そして、立ち上がり戦う姿には、思わず鳥肌が立ちました。