GOSICKを見た人にお勧めするミステリ
- 作者: 桜庭一樹,武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: Blu-ray
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で、ミステリと言っても、ラノベっぽいミステリとか、日本の最近のミステリを勧めるのはたくさんあるだろうと思うので、本格黄金期を中心に!
- J.D.カー
まずはやっぱりカー!
希代のトリックメイカー、密室の鬼、もう、いかなる賛辞を並べても尽きることのない、ミステリ史に燦然と輝く死兆星!(?)
桜庭一樹自身も、カーの生誕百年記念アンソロジーに参加したというのもあったり、最近だとあまり見ないかも、ですが、以前のインタビューとかだと、カーのファンだと言っていたりと、桜庭一樹──特にGOSICKを語る上では外せないのがカーですよ。
……黄金期の他の作家に比べると、いまいち知名度は低いかもしれないですけど。
というわけで、カーの前に、そのカー生誕百年記念アンソロジー。
GOSICKを読んでみて、ミステリ読んでみようかな、という人にはお勧めです。
さて、じゃあ、そのカーのおすすめは? というと、まぁ、何をおすすめしようか迷ってしまうというのが、カーという作家の面白いところで、これはすごい傑作! というのがあったり、もう、どうしようもねぇなぁ……と苦笑してしまうような、愛すべき作品があったりで、カー自身がミステリ!
その中でも5作品なんとか挙げると、
- ユダの窓
- 作者: カーター・ディクスン,砧一郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/03
- メディア: 文庫
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GOSICK好きなら、これはぜひ読んでもらいたい!
読んだら、いろいろと納得すると思います!
- プレーグ・コートの殺人
- 作者: カーター・ディクスン,仁賀克雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/07
- メディア: 文庫
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足跡も何もない密室の中、被害者のそばには、凶器と思われる呪われた短剣が……
カーを代表する名探偵、H・M卿の初登場作! これも、雰囲気とかたっぷりで、ぜひともおすすめ!
- 白い僧院の殺人
- 作者: カーター・ディクスン,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1977/10/20
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"雪の密室"テーマの中でも、名作です。
これは、もう、ミステリとしてのトリックが素晴らしいのは当然のこと、恋愛ものとしても、とっても良いんですよ!
と、それにしても、このカーの生み出した名探偵H・M卿、名探偵でわがままで意地悪でわがままでだらだらしてて、まさにヴィクトリカ! いや、H・M卿は、ごろごろ美少女じゃなくて、太ったオヤジですけどね……
- 火刑法廷
- 作者: ジョン・ディクスン・カー,小倉多加志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/05/01
- メディア: 文庫
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最近は、いわゆるラノベでもミステリが多く出ていますけど、その中でよく見かけるのが、ミステリとしての現実的な解決とファンタジーとしての解決の両面を持たせるという手法。
その手法の傑作が、この火刑法廷です。
ラストで、だまし絵のようにそれまでの事件が反転するさまは、本当に美しい!
- 皇帝のかぎ煙草入れ
- 作者: ディクスン・カー,井上一夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1981
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というわけで、カーは他にも、三つの棺とか、喉切り隊長とかとか、面白いものが多いので、とにかくおすすめ!
そして、やっぱりミステリの女王・クリスティも外せない!
ミステリものだと、ネタばれが怖い作家ベスト1に挙げる人も多いんじゃないでしょうか……
それくらい、今でも通用するようなミステリのトリックを生み出した、まさに女王!
というわけで、クリスティは、「これを読んでおくと、あんまりネタばれ気にしなくて良いよ?」というのを。
- 作者: アガサ・クリスティー,青木久惠
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/11/10
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これは、本当にいろんなところでネタばれされてもおかしくない!
なので、ネタばれされても怒らないか、ネタバレされる前に読むか!
- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,中村能三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/10/01
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これも、またいろんなところでネタバレされる!
- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,羽田詩津子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/12/01
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さて、これもまたネタばれされるというか、これ、ミステリでも有名なとあるトリックで、そのトリックについて語られるときにはだいたい出させる作品で、さらに、そこで名前を出したら、トリックも犯人もわかってしまうという、あまりにも業の深い作品で……
これも、トリックばらされても怒らないか、その前に読むといいと思うのです……
- エラリィ・クイーン
そして、やはりエラリィ・クイーン!
本格ミステリの歴史の中では避けて通ることのできない、究極にして至高の存在!
国名シリーズなどで活躍する名探偵エラリィ・クイーンは、探偵としての存在そのものの意義にまでその思いを巡らし、悲劇シリーズで活躍するドルリー・レーンも、探偵とはなんなのか? を我々に問いかけてきます。
本格ミステリの中の本格ミステリにして、その存在意義にまで踏み込んでくるのが、エラリイ・クイーンなのです!
──いや、ぼくがクイーン大好き、というだけなんですけどね……
というわけで、クイーンのおすすめ!
- ローマ帽子の謎
- 作者: エラリー・クイーン,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1960/12/02
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- エラリィ・クイーンの冒険
- 作者: エラリー・クイーン,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1961/06/04
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クレバーで美しいロジックの芸術!
- 九尾の猫
- 作者: エラリイ・クイーン,大庭忠男
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/07/01
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そこらへんの凡百な探偵ではなく、名探偵の中の名探偵であるが故に、その悩みはとても深いです。
その、現代のミステリ作家でも思い悩むような、解き明かすことのできない問題というのを発見し、それに戦いを挑んだのは、やはりクイーンだからこそ!
というわけで、つらつらと挙げてみましたが、黄金期の本格ミステリはどれも素晴らしいので、ぜひ!