突き抜けるほどの狂気は優しさ「ファンダ・メンダ・マウス2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト/大間九郎(このライトノベルがすごい!文庫)」
長いよ! タイトル長いよ! って感じだけど、今回も宝島社さまから、このラノ文庫の献本いただきました。
毎度、本当にありがとうございます(ぺこり
というわけで、「このライトノベルがすごい!大賞」栗山千明賞受賞作の第2弾!
ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
- 作者: 大間九郎,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 文庫
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「お前はおれが守る。
ずーっと守ってやる」
もう、この帯の2行がすべて。
狂ったような、夏の暑い横浜の夜。
鉄火場で踊り狂う、マウスたち。
踊るのは、猥雑なダンス。
BPM200のロックンロール。
もうね、まじすげー。
ちょお好み。
何がすげーって、おれ、もう、マウス全肯定するし。
どんなクソみたいな世界で、クソみたいなやつらばっかりでも、クソみたいな事件ばっかりでも、それでも、「おれが守る」って、まじすげー。
自分に何ができるのだ。
って悩むんじゃない。
自分がハッピーでいたいから、だから、自分の周りの人がみんなハッピーじゃなきゃいけないから、だからなんだってやるっていう、あまりにも利己的で、あまりにも独善的で、あまりにも欲望に忠実な。
自分に欲しいものは何もなくて、周りの人に幸せを強要するとか、本当にこいつ何様だよ? って感じなんだけど、でも、そんなクソみたいな神様みたいなクソ野郎がいたっていいじゃねーか、って思うんですよね。
あー、ほんと、まじすげークソみたいに面白いから、クソ読んでみれば良いと思うんだ。