突き抜けるほどの狂気は優しさ「ファンダ・メンダ・マウス2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト/大間九郎(このライトノベルがすごい!文庫)」

長いよ! タイトル長いよ! って感じだけど、今回も宝島社さまから、このラノ文庫の献本いただきました。
毎度、本当にありがとうございます(ぺこり


というわけで、「このライトノベルがすごい!大賞栗山千明賞受賞作の第2弾!

「お前はおれが守る。
 ずーっと守ってやる」

もう、この帯の2行がすべて。
狂ったような、夏の暑い横浜の夜。
鉄火場で踊り狂う、マウスたち。
踊るのは、猥雑なダンス。
BPM200のロックンロール。


もうね、まじすげー。
ちょお好み。
何がすげーって、おれ、もう、マウス全肯定するし。
どんなクソみたいな世界で、クソみたいなやつらばっかりでも、クソみたいな事件ばっかりでも、それでも、「おれが守る」って、まじすげー。

自分に何ができるのだ。

って悩むんじゃない。
自分がハッピーでいたいから、だから、自分の周りの人がみんなハッピーじゃなきゃいけないから、だからなんだってやるっていう、あまりにも利己的で、あまりにも独善的で、あまりにも欲望に忠実な。
自分に欲しいものは何もなくて、周りの人に幸せを強要するとか、本当にこいつ何様だよ? って感じなんだけど、でも、そんなクソみたいな神様みたいなクソ野郎がいたっていいじゃねーか、って思うんですよね。


あー、ほんと、まじすげークソみたいに面白いから、クソ読んでみれば良いと思うんだ。