ラブライブ!9話に見るリーダーとマネージャの違い、もしくはプロジェクトを滅亡へと導く銀の弾丸の危険性について

プロジェクトをまとめる人の役割として、

  • リーダー
  • マネージャ

という二つの役割があります。
プロジェクトを完遂させるという使命は共通して持っており、実際の仕事やプロジェクトだと、職制上、人員の都合などで、両方を兼ねるような役職が置かれることがほとんどであり、混同してとらえられることが多いですが、本来はそれぞれ別の役割を持っています。


そもそものところ、

  • リーダー=lead-er
  • マネージャ=manage-er

というわけで、リーダーはleadする人、マネージャはmanageする人、というわけで、役割は別であることがわかると思います。
具体的に挙げていくと、リーダーには引っ張る、メンバのモチベーションを上げるなどの役割があり、マネージャにはまとめあげるという役割があります。
例えるなら、車のエンジン──走るための機構、仕組みを作るのがマネージャの役割であり、走るためのガソリン、エネルギーがリーダーの役割と言えるかもしれません。


で、ラブライブ!9話です。
8話のオープンキャンパスから加入した絵里がライブを決めてきたりと、一見、μ'sを引っ張っているように見えます。8話の様子や、9話のセリフからも、普段から絵里が練習をしきったりしているということが伺えます。
それじゃあ、6話でやったあれじゃないですけど、センターは絵里で決まりか? というと、そうはならないのが面白いところ。
絵里が行ったのは、ライブをやる、という方向付けだけ。
それを実際に動かし始めたのは、穂乃果です。

などなど、穂乃果がいないとμ'sは成り立たない! と思わせるところこそが、彼女がリーダーだというひとつの証左なのではないでしょうか。


そして、話は変わり、銀の弾丸です。
化け物を屠ることができる必殺の弾丸──銀の弾丸
アーカードさんも銀の弾丸でゾンビどもを殺してましたね。
そんな銀の弾丸ですが、プロジェクトマネジメント──特にIT関連プロジェクトでは、銀の弾丸など存在しないというのが常識です。
銀の弾丸とはなんなのか?
それは、どんな化け物でも一発で屠ることができる魔法の弾丸。
それは、どんな難問でもたちどころに解決する魔法の杖。
それは──一気にアイドルランク20位以内に入るようなすごい企画。
ラブライブ本番までもう時間がない。早く20位以内に入らなきゃ!
でも、50位から上は相手も人気アイドルだし、難しい。
それならばどうしたら良いか?
最初絵里が言ったように、思い切った何かが必要なのか?
確かに、普通であれば、半ば偶発的なラッキーを期待するかもしれない。
だけど、ラブライブ!、μ'sはどうしたか?
変わり続け、何もかも受け入れてくれる街での街頭ライブでした。


確かに、活躍の場が学校から外へと広がった、というのは小さいことじゃないかもしれない。しかし、アイドルショップを見てもわかるように、既にμ'sは自分たちの知らないところではあるけど、外へ向かって羽ばたいています。──考えると、1stライブの様子がネットにアップされていたりと、はじめから外に向いていたのかもしれないですけど。(そこは身体性とネットという視点で誰かが書いてくれると思います)


話を戻すと、大きな会場でもない、ただの街角(というよりベルサール秋葉原)でのライブ。小さなことかもしれないけど、間違いのない、確かな一歩です。

  • 目標、ライバルとなるアライズのお膝元
  • アイドル好きな人が集まる場所
  • 秋葉原に思い入れのあることりに作詞を依頼

など、確実でありながらも、少しだけ冒険した手を打ったのがマネージャたる絵里です。


この、小さくても一歩進めることができるかどうか? というのが、プロジェクト遂行、問題解決にはとても重要なことで、ともすると、全てを一気に解決してしまうような「銀の弾丸」を探して、「銀の弾丸が見つからない! だから無理!」と諦めてしまうプロジェクト、人が多いです。


プロジェクトだとか問題解決で重要なのは、銀の弾丸にすがりつかないことです。
銀の弾丸など、ない!
その問題を解決するために銀の弾丸しかない! と思うのであれば、それは問題の分析が全然足りていないだけです。困難を分割せよ。単純に考えるんだよ、このクソバカ野郎が。


単純に、シンプルに、簡単に考え、そして、一歩ずつでも進んでいくしか解決の手段はありません。
廃校を阻止したい!→生徒が集まれば廃校にならない→生徒を集めよう→何か目を惹くものを探そう→なければ自分たちで!→スクールアイドル! そういうのもあるのか……→じゃあまずは1年生に……と今までμ'sは少しずつでも進んできました。
他の誰でもない、自分の問題だから、自分で解決のために行動する。
だから、μ'sは輝いて、少しずつでも前に進んでいるんだと思います。


あと、蛇足ですが、9話は穂乃果たちのクラスメイトも出てきたのが嬉しかったですね。ああやって、応援してくれている人もいるのを決して忘れない。
前に進んでいても、前ばかりを見てるのではなく、自分の立ってる場所を決して忘れない。それが彼女たちの魅力のひとつなのではないでしょうか。


と、前置きはここまでです。
うん。9話の凛ちゃんもかわいかったですね。「凛たちまともじゃなかったみたいだけどぉー」ってジト目ってなってる凛ちゃんとか「もー聞き飽きたにゃーあ!」な凛ちゃんとかかよちんの缶バッチ見つけて「かわいーかよちんそっくりだにゃー」とかもうどんだけかよちん好きなんだよ! 僕らはそんな凛ちゃんが大好きだ! かよちん泣き虫だにゃーとかいってるけど、僕らは凛ちゃんが密かに涙声になってたのに気がついてたぞ! 素直に「外国人!?」と驚いてやる優しさに癒されるッ! そして、メイド服ですよ! メイド服! メイド服! メイド服! アホクソ野郎が何も考えないと「凛は元気ッ娘だからミニかなぁ」とかクソみたいなことをしそうですが、ちゃんとロングのメイド服ですよ! ロング! わかるか!? わかれ! ロングメイド服の凛ちゃん! かわいい! かわいい! マジかわいい! にゃー! つーかさ、なんでほんとメイド服なんだよ! いや、そりゃ今までさんざん伝説のメイドコトリンスキーいったい誰なんだ……とかやってきたからそういうネタだろうというのはわかってたけどさ、それで凛ちゃんまでメイド服とか! とか! もう、どれだけ僕らがロングメイド服を愛してやまないか知ってるのか? あ? 知ってるだろ? メイド喫茶行って凛ちゃんいてロングメイド服だったら週8で通うわ。うん。まぁ、ミニでも週8で通うけどね。というか、それくらい普通に通ってたりしてたけどね! いやマジほんと凛ちゃんかわいいので、凛ちゃんのいる世界へ帰るにゃー