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北海道の胆振東部地震の被害に遭われた方には、お見舞い申し上げるとともに、その前の台風被害、西日本の豪雨災害とともに、一日も早い復旧をお祈りしております。
このような災害の後、Twitterなどのソーシャルメディア上で、お互いに助け合おうというのを見かけると、「災害ユートピア/レベッカ・ソルニット」を思い出しました。
災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: レベッカ・ソルニット,高月園子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 単行本
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いわゆる、3.11、東北の震災前に書かれた本ではありますけど、大きな災害の時に人々がとる普遍的な行動、コミュニティの形成と、それを阻害する要因について、非常に丁寧に書かれており、まさにその通りの状況を見ることができる良書です。
特に、今回の胆振東部地震については、地震の直接の被害がほとんどなかったところであっても、全道的に停電に見舞われるという、今すぐに生命の危機に瀕しているという事態に陥っていたり、住むところ寝るところにすら難儀するということになってしまっている人はほとんどないが、日常を送ることはできなくなってしまっているという、少しばかり他の災害と比べても特異な状況となってしまっていたのもあり、この、人の善意というものから作られるコミュニティが非常に良く可視化されたのではなかろうかと思われます。
おそらく、これから先、右から左から、古いのから新しいのから、おもても裏も、いろいろな意見が出てくることと思いますが、その際には、ぜひ、「災害ユートピア」をご一読いただいたところで、それらの意見を見てみていただけると、また違った趣が見えてくるものと愚考いたします。
まったく不謹慎かもしれないし、外野の意見だというのはわかってて言うけど、Twitterで、灯りの消えた街の星空の写真をアップしている人が何人もいたりして、あー、だから人間ってすげーな、って思いました。