次の元号が決まったので感想を書いてみる

 おそらくは、市井の人々がそれぞれに感想を持ち、それを書き記すだけでなく、それを広く開陳することになるであろうはじめての改元となるわけですけど、まぁ、良い時代になると良いなぁ、と思います。令和。
 総理大臣は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」などと語ったみたいですけど、初春でめっちゃ梅もきれいだし、もう、これ、歌でも詠まないとやってられんわ(手元にあった角川文庫の万葉集で確認した)、というあたりからとってきたらしいし、日本人みんないとをかしを呟いたりしてる時代には良いのではないでしょうか。

 というわけで、和という漢字はなんとなく和を以てな雰囲気はあるんですけど、じゃあ令ってどんなんだ? というと、世の中では命令とか指令とか律令っぽい方向のことを考えてる人もいるみたいですけど、典拠からすると、それよりは、なんとなくしゅっとした美しさとか、そういうイメージなのかなぁ、と思うわけで、例えば、黄薔薇の蕾の令さまみたいな? とか思いつつ、あれはへたれいちゃんだったりするけど、でも、かっこいいところはかっこよかったりするんですけど、熟語でいうと、「令息」「令嬢」とかの接頭語的な感じとか、あんまりそれ自体に意味を持ってるというのはどうなんだろう?と、自分の乏しい教養では特に思い浮かばないというのはあるんですけど、「良い」という意味でいうと、すぐに思い浮かぶのは「令色」で「巧言令色鮮なし仁」というので、あんまりいい意味じゃないなぁ、というのはあるんですけど、まあ、はっきりしないからこそ、これからの時代の流れによって、良くも悪くもなるということで、ほんと、良い時代になると良いですね。