やっぱりコミケって良いものだったのでは? と思った話

 みなさまご存知のように、昨年末、12/30,31で、実に二年ぶりとなるコミックマーケット99が開催されたわけで、自分も2日目にサークルで参加させていただき、持って行った本もたくさんの方にお手にとっていただくことができて、本当に感謝なのです。


 新刊「思索部vol.9 六花の咲く空の下」については、そう遠くないうちに、KDPによりkindleにて販売しようと思っています。

 さて、二年、コミケがありませんでした。
 2019年の冬コミで、次はオリンピックだから時期もずれるしどうなるかねぇ、なんて話していたところのいわゆるコロナ禍の到来。時期がずれるどころか、中止に延期を繰り返して、まさか次のコミケが2021年の冬になろうとは、誰が予想していたであろうか。
 まぁ、それを言うと、あらゆる催し物が同じ境遇にあったわけで、コミケ以外の同人誌即売会についても、中止や延期、開催できるようになっても、規模の縮小やさまざまな制限をかけられているのが現状であり、コミケ自体も、一般入場者のチケット制とか、今までになかった状況に置かれているのが現実だと思っています。
 一般入場者を制限したせいで、弱小サークルの売り上げがどうこうとか、そこからそもそもコミケが今後どうなるかわからんとか、まぁ、色々と話はあると思うんですが、何か変化があるところには、必ず良い点、悪い点の両方があるものだと思いますし、それらを勘案して今後どうして行くのか、決めていただければと思います。

 自分の立場を表明しておくと、コミケは続けて欲しいなぁ、と思うのです。
 そして、できれば参加していきたいなぁ、とも。
 はっきり言って、一次創作、オリジナルの小説本というのは弱小ジャンルの中の弱小ジャンルだと認識していて、もちろん、サークル参加者は自分の好きなものを好きなように表現している、他のジャンルにもなんら劣ることのない熱意は持っていると思うし、一般参加者で訪れる方々も、それが好きだと思ってきてくださる方々で、他のジャンルと優劣のあるようなものだとは思わないんですが、いかんせん、数が少ない。
 そのおかげなのか、歴史創作文芸(そう、創作文芸だけでは成り立たないのか、歴史ジャンルと一緒なのです)ジャンルは、コミケ開催日のどこに行くのか、配置もどこになるのかその時々でふらふらと変わり、流浪のジャンル歴史創作文芸の名をほしいままにしているというのは、その筋では有名な話です。
 それが良いのか悪いのか、賛否両論はあると思いますが、自分は、それがすごく面白いです。
 特に今回は、自分のスペースの目の前がコスプレ島で、きれいでかわいい女の子のポスターがたくさんだし、スペースの中にはかわいかったりきれいだったりする女の子がいっぱいで、╭( ・ㅂ・)و ぐッ!ってなりましたよね。
 じゃなくて、他のオンリーイベントとかジャンルを絞ったイベントだと、これって絶対にないと思うんですよ。小説・文章系のイベントだと、コミティアとか文フリってなるかもしれないですが、両方とも、そこでコスプレROMとか写真集を売る人は(おそらく、ほぼ)いないと思うし。二次創作なら、ジャンルオンリーで本とコスプレが並んでいるかもしれないけど、それはそのジャンルという一つの括りの中で、今回のような状況とはちょっと違う。
 まぁ、正直に白状すると、自分、今までコスプレジャンル界隈というのは縁遠いのもあり、あまり良い印象というのは持っていなかったわけなんですよ。Twitterやってれば、界隈のいざこざゴタゴタというのが嫌でも目に入ってくるくらい、色々とあるジャンルだなぁ、という感じで。
 それがですね、今回、たまたまスペースが近くなって、何も考えずにぼーっと島の様子を眺めてるうちに変わったんですよ。実態どうかはわからないけど、コスプレで参加している人たちも、みんな、何かを表現することが好きだったり、楽しかったりで、作ってるものは違うけど、自分達とおんなじじゃん、って思ったんですよ。いや、むしろ、彼女たちの方が気合入って作ってるんじゃね? とすら考えたけど、そこは、自分も頑張ったよ! と思い直しましたけど。それくらいに、すごいと思ったんですよ。この年になって蒙を拓かれるとはこのことか! と。
 こういう多様なジャンルが上下の隔てなく、隣同士にいるというのが、実はコミケの一番コミケらしいところなんじゃないかなぁ、と思って、コミケ本当に楽しい! コミケって良いなぁ、と思ったわけです。

 なので、これからも形ややり方は少しずつ変わって行くかもしれないけど、コミケはあって欲しいなぁ、と思うわけです。

 ちなみに、あまりに感動したので、うちの斜め前ですごく寒そうなコスだったお姉さんのコスROMを買ったら、想像以上にえちえちで、「これがコスプレの世界ッ……!」ってなりました。なお、まじで寒くて本当はコート脱ごうと思ってたけどさすがに脱げなかったらしいです。(それでも寒く見えるコスというのを想像してください

 

 あ、2021年はおせわになりました。

 2022年もゆるっとよろしくお願いします。