QED ~ventus~ 熊野の残照(高田崇史)
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 新書
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薬屋さん奈々のどきどきミステリーツアーことQEDシリーズです。
奈々以外の視点から見ると、タタルってどうしようもないのなぁ、とか思っちゃいます。確かに、だらだらの格好の薬屋が、いきなり歴史について激しく語り出したらびっくりですね。
歴史のほうの謎については、そんな謎があることさえ知らなかった時点で、私の負けです。
告白のほうについては、アレですね。
それにしても、このシリーズ読んでると、日本中の神社とかを見る目が変わるというか、単純にお参りするっていうふうにはなれなくなっちゃいますね。実際のところは、その神社の起源だとか、お参りすることの意味だとかをちゃんと考える、という姿勢のほうが正しいんでしょうけど。こういう闇の部分は、隠れている、と言うよりも意図的に隠されていて、それが長い間に記憶から薄れていった、というんだろうなぁ、とか。
たぶん、このあたりの感覚というのは、きっと日本人特有なんだと思います。
何でも神様にしてしまえ、というのは、一神教の文化圏からすると、とうてい信じられない行為だろうし、多神教であっても、新たにほいほい神様にするなんて信じられないんじゃないかと。と言うより、日本(神道)以外で神様って増えるんでしょうか?
いや、もちろん神道だって意味もなく神様増やしてるわけじゃないとは知ってますけど、他の宗教で、流罪にされた貴族を神様にしちゃうとかってあるのかなぁ、と疑問に思ったもので。
[Today's tune]Otherside/InMe