さよなら天使(米澤穂信)

なんとなーく買ってみて、なんとなーく読んでみました。
……ええと、マーヤに萌え? 萌え?
とりあえずは、若干強引にすぎるところが目立つかなぁ、と。ちょっとだけ気になりました。


ええと、旧ユーゴです。
戦争、です。
あまりユーゴスラビアのことを知らない……というのが作中で何度も出てきます。
でも、ちょっと考えてみればそれは当然のことで。
なぜなら、日本のニュースで、そこらあたりのことをやることはほとんどないのだから、
いや、旧ユーゴに限らず、中東、アフリカetc……そう言った国々のニュースが日本で放送されることはほとんどありません。
なぜ?
当然、日本の市民生活にすぐに直結することがないからです。
毎日生きていく中で、生活に密着した必要な情報というのは大量にあります。だから、すぐに生活に必要ない情報は、どうしても省かれてしまうわけで。
そして、今、このテレビなどのマスメディアも、インターネットに取って代わられる、旧来のメディアはもう時代遅れだ、そういう声があったりします。
そのさいたるは、テレビの番組内容を視聴者の投票で決めてしまって、人気のあるものだけを放送すればいい、というとある会社の社長の意見。確かに人気がないものよりも人気があるものを放映するというのは、営利企業としては正当な姿です。
しかし、報道機関としてはあってはならない姿です。
旧来のメディアも、その偏った思想や、特定団体の利益を追求した偏向報道の数々。
どちらにも問題がある、というのが現状です。
が、結局のところ、報道というのはどういうことが起こっているのか? というのがわかれば良いわけで。そのあと、自分たちがそれに対してどういう態度をとるのか、それが一番重要だと思うのです。
まずは、何がこの世界で起こっているのか? それをちゃんとみなくては。