砂漠の惑星(スタニスワム・レム)

砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)

砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)

あー、これがSFなんだなぁ、と思う。
深遠な思考実験の繰り返し。
それは、ある意味本格ミステリよりも純粋に論理的な物語なのかもしれないし、アンチミステリのように自己批判的な物語なのかもしれない。
彼方の見えない砂漠。
何よりも驚異となる黒雲。
歪な形を残す都市。
すべてが、象徴的。
何もかもが、感覚的。
楽しめるとか、そういうものじゃないのかなぁ、とか。
もっと、ゆっくりと考えたい小説でした。

[Today's tune]Music Like Escaping Gas/This Heat