今年のまとめ その1 ライトノベル編

そんなわけで、このライトノベルがすごい!2007を買ったので、とりあえずまとめてみます。
今年は、というか、今年も話題作はあんまり読んでないなぁ、と思いつつ、ベスト10を眺めてみたところ、意外にも半分の5作読んでました。あまりのことに、自分でもびっくり。
で、個人的な今年のライトノベルを挙げてみると、

と言ったあたりかな、と。
まず、狼と香辛料は、もう、圧倒的。
ホロたんめがっさかわゆす。卑怯だ。反則だ。
ほんと、アレはずるい。
一気に全てをもってく魅力にあふれてますよ。
肝心の内容も、少しぬるいところがあるものの、ライトノベルという媒体を考えれば、十分にスリリングで、楽しめる経済小説に仕上がってるし。
これ以上を求めるのは、酷というものなのかもしれない。
……でもね、嘔吐するまで追い込めば、もっとすごいのが書けると思うんだ。
と言ったら買いかぶりすぎ?
まぁ、そんな戯言は脇に置いて、とにかくホロたんかわいいよホロたんと言うことでひとつ。


続いて文学少女シリーズは、文学好きじゃなくても楽しめるけど、文学好きなら十倍楽しめること、ほとんど間違いなし。ほんと、タイトル買いして良かった〜と思いましたよ。
本を食べてしまうほど好きな遠子先輩と、元美少女作家心葉が織りなす日常と、小説にちなむちょっと切ない物語。味付けは軽いミステリーといったところかな。
この、ミステリー風というのが、本当に良い味付けになっている。
やはり、ミステリーというのは、この作品のように、何かを求めるような、そういう物語にはぴったりな形式なのかもしれない。
というわけで、遠子先輩に萌えろ!


気を取り直して、最後は、今年とうとう完結を迎えたそーしさんの空ノ鐘の響く惑星で
13巻という長編ながら、途中でだれるところはほとんどなし。
真っ正面の王道を、横道にそれることなく、ずっと突き進んだラストは、感動です。
下手にかっこつけるのではない。ただ純粋に、まっすぐ自分を──自分を助けてくれる仲間たちを、そして大切な人を信じることの大切さ。
もう、手に入らないモノへの渇望。
そういった様々な心情を、スケールの大きな世界観でくるりと包み込んで、爽やかなラブストーリーと、魅力的なダークヒーローのカボチャで味付けを。
というより、パンプキンが本当に魅力的なキャラクターでした。
全体を通してみると、後半出番の少なかったヴィスタルよりも、印象に残るキャラだったんじゃないかと。
そして、ハーレムエンドという、それなんてエロゲ? という大団円を迎えた主人公たちに、幸せのあらんことを。


そんなわけで、だらだらと語ってみたわけですが、ご存じのように、ボクの読書量なんてたかが知れているので、こういう年度のベストとか、そういうのって向かないんですよね。
それでも、こうして書いているのは、少しでも一年をまとめようとする本能故なのか。
それとも、ただ単にネタがないだけなのか。
真実は、皆様の心の中に。

[Today's tune]1/3 の純情な感情/SIAM SHADE