ケータイ小説ってなあに?
ここ数日、ケータイ小説なるものについて考えてみたりしている。
で、思ったんだけど、ケータイ小説は小説と言うよりも、ノベルゲームのようにテキストの新しい形態のひとつなんじゃないでしょうか?
いや、まったくの思いつきですが。
あ、上記のように、思いっきりアルコール入ってる状態なので、論理的におかしなところがあってもご容赦を。
あのですね、テレビで、最近はケータイ小説の恋空というのが流行っているとか、それ以外にもケータイ小説は女子高生を中心にたくさん読まれていてだとか、とにかく、これからはケータイ小説だぜっ! というメディアの戦略を感じたので、それならちょっと見てみるかぁ、という感じで、見てみたんですよ。
そしたらですね、はっきり言って、小説じゃないんですよ。
あの、改行しまくりとか単純なテキストだとか、脊髄反射的な展開だとか、どこかで見たことあるなーと思ったら、抜きゲーかぁ、とか。
とにかく、文章がいわゆる小説のフォーマットじゃない。
たぶん、書いてる人は、携帯電話を使って書いてるんだろうなぁ、と思う。
ワープロが普及し始めたときに、小説は手書きかワープロか、というのがあっただろうけど、それと同じようなことが、ワープロ──PCと携帯電話でも起こっていて、手書き──ワープロの間では、まだある程度の互換性というか、双方向性があったけど、ワープロ──携帯電話の間では、とうとうその互換性も亡くなってしまったんじゃなかろうか。
たぶん、一度に目に入るテキスト量とか、文字入力の方法だとか、いろんな要素が原因としてあげられるとは思うんだけど、ワープロ(PC)と携帯電話で書くテキストがどうしてこれだけ違うのか? というのは、非常に興味深いところがある。
誰か、ちゃんと調べた人とかいないのかなー?
ちなみに、携帯電話で書いたと思われる文章で一番違和感があるのは、半角カナです。
無意識に使ってるんだろうけど、あれだけは許せない。
使うのであれば、ちゃんと意識して使うべきものだと思う。
で、エロゲーも、同級生だとか、ああいうテキストが添え物であった時代を踏まえて、そして、葉鍵が出て型月が出てとか、だんだんとテキストが中心となるものが増えてきたように、もしかすると、ケータイ小説もこれから、だんだんと変わっていくんじゃないだろうかなぁ、とか。
いや、エロゲについての言及は、いろいろとすごい勢いで省略してたり、ケータイ小説だって全部を読んだわけじゃないので、もうすでに次の段階に進んでいるかもしれないですが。
とりあえず言えることは、ケータイ小説的なストーリー展開はいくらか思い浮かべることができても、あの文章フォーマットは書けないなぁ、ということで。
──ケータイ小説ジェネレータとかあって、普通の文章を入れたらケータイ小説フォーマットに変換されたりする、dos2unixみたいなのがあったら、ボクでもケータイ小説書けるんだろうけどなぁ。
だって、
- 突然の出会い
- 突然の別れ
- レイプ
- 急激に進行する不治の病
- 結局元の鞘
- やっぱり結ばれる
- でも、死ぬ
- あぁ、この恋って、運命で、ひとりでもあの人の思い出を胸に生きていくから
っていうので作れば良いんでしょ?
これなら、小学生でも書けるんじゃなかろうか、と。
しかし、やっぱり、あのフォーマットだけは……。
[Today's tune]ガンジスに紅い薔薇/the GazettE