とある飛空士への追憶(犬村小六)
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
- 購入: 59人 クリック: 1,482回
- この商品を含むブログ (441件) を見る
はううううぅぅ、これは非常に良いですよ!
一度目は、電車で読んでいて、最後で涙をこらえるのに必死で、二度目は、うちまで帰るのももどかしく、喫茶店で読んでまたこらえきれなさそうになっていて、これはもう、帰ってゆっくり読もうということで三度目。
いやー、そんな風に、繰り返し読んでしまうくらいにいいですよ!
どこが? と問われれば、「すべて」と答えざるを得ないほどの魅力に溢れてるですよ。
奇をてらったわけではない。
むしろ、ストーリー自体はオーソドックスなものだと思う。
でも、ラストシーンの美しさは、尋常ならざるものがあります。
ガガガ文庫というだけで、手に取る人は少ないかもしれないですが、これはぜひ読んでほしいです。
確かに、アニメとかコミックとかのメディア展開はないかもしれないし、続編もあり得ない(あってほしくない)作品だけど、それだからこそ、小説としての良さが感じられると言うか、ライトノベルの本気を見たい人は、ぜひ。
[Today's tune]波、白く/ACIDMAN