犯人当てアンソロジー 気分は名探偵
第一線で活躍する(?)ミステリ作家が腕によりをかけた犯人当てアンソロジー。
新聞連載だったというのもあって、さっくり読みやすいです。
新聞連載だったというのもあって、さっくり読みやすいです。
- ガラスの檻の殺人/有栖川有栖
作家アリスじゃなかったという出オチ的なサプライズ。
いや、もちろんトリックのほうも面白い。
いわれると納得するんだけど、自分で考えてるうちは盲点になって出て来ないですね。
- 蝶番の問題/貫井徳郎
いや、半分くらいは予想がつく。ミステリ的にじゃなくて、作者的に。
なんとなく、有栖川先生よりもロジカルな感じがしたのは気のせい?
- 二つの凶器/麻耶雄嵩
わかりにくい! さすがはまやゆー!(個人的な呼び方です……)
たった1点で接点があるフェイズ違いの関数、と言った感じの解決が美しいです。
- 十五分間の出来事/霧舍巧
霧舍先生! こんなところに!
いや、すいません。学園シリーズ読んでないです……
他の人のやつに比べると、ちょっと弱いかな、という感じ。
ただ、着眼点は面白いです。
- 漂流者/我孫子武丸
うおっ。これはちょっとやられた感が。
そういえば、我孫子先生こういうの書くんだよなぁ、と読んでから気がつきました。
と、これは短編集で読んでました。
やっぱり締めは名探偵・法月綸太郎だよね!
というわけで、まったくミステリの感想に見えないミステリの感想でした。
いや、あの、その、だって、犯人当てをネタばれしないで語れ! なんて難しいんだよ!
下手に書いたら、うっかりトリックばらすわ!
[Today's tune]Swayed/ACIDMAN