Schatzkiste第1章の閉幕

3月15日、ひとつの物語が、ひとまずの終りを告げました。
その物語の名前は、Schatzkiste。
小さな屋根裏部屋で9人のメイドとそこに集る人たちが織りなす、
大きな、そして、深い物語。
http://yaplog.jp/schatzkiste/archive/979


ぼくは、その物語の最後に立ち会って、素直に、負けた、と思った。
いちおう、自分でも少しは物語をつくる者として、負けた、と思った。


そして、素直に、泣きそうになった。
第1章が終り、そして、7人のメイドさんが舞台上に次々と現れたとき、
みんなとの思い出がよみがえってきて、本当に泣きそうになった。


はじめて行ったのは、約3年前。
できてまだすぐのころ。
まずは、その雰囲気が好きになった。


それから、何回か通うにつれて、だんだんとその物語に惹かれていった。
窓から柔らかな光がさしこむ部屋の中、
暖かな灯りで照らされた部屋、
そこで楽しく話す人たち。


そこにあったのは、ただのメイド喫茶じゃなくて、
人と人が出会う空間、そして、そこから何かが生まれる場所。


屋根裏部屋が閉じられたその日、出会ったみんなと、楽しく飲みました。
あそこであった、色んなできごとや、それぞれが考えていたこと、
それまで経験してきた、さまざまな経験とか。
あの場所で出会わなければ、すれ違うこともなかったかもしれない。


素敵な物語を見せてくれた、そして、素敵な物語を見せてくれた、
エリスさんをはじめとするメイドさんたちに感謝。


Schatzkiste──宝箱の中には、きらきらとした輝くような出会いがたくさんつまっていました。


と、ちょっと感傷的なのはこれくらいにして、
場所としてのSchatzkisteとはなんだったのか? というと、
わかりやすく言うと、ついったーみたいなものだったのかなぁ、なんて。
まったく見ず知らずの人が、同席したという縁だけで、
同じ話題に花を咲かせてみたり、ボドゲをやってみたり。
その中で、何回も会うような人とは仲良くなったりして、
一緒になんかやってみない? という感じで、いっしょに飲んだり、同人誌をつくってみたり。
たぶん、屋根裏部屋に行ってなかったら、知り合わなかった人たち。
ほら、なんとなく、ついったーに似てない?
ふぉろーして、リプライして、なんとなく繋がる縁というのが。

[Today's tune]赤橙/ACIDMAN