幽霊列車とこんぺい糖(木ノ歌詠)

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

だから、富士見ミステリー文庫は怖いと思う。
たまーに、こういう良作を産んで来るというのは、やはり、抱えてる作家の実力というのもあるだろうけど、こういった作品を許容することができる編集部なんだろうなぁ、と。
いや、それでも、それ以外というかなんというか、物量がすべてのいわゆるライトノベル業界で、この刊行数というのは、すでに瀕死と言っても良い状態であり、ことひとさんとしては、何とかして生き残ってほしいと思う所存です。


ええと、ミステリと言っても、幅はめがっさ広いので、まぁ、これでもミステリーで良いよー、というか、別にミステリじゃなくてもミステリー文庫でいいよー、などと思っているわけですが、一言で内容を紹介してみると、ハッピーエンド版砂糖菓子の弾丸? いや、これは、もう、いろんないわゆるライトノベル系、ミステリ系の感想サイトで言われていることですが。
読みおわったあと、無性にダンサー・イン・ザ・ダークが観たくなるのは仕様ですか?
あれは、本当に鬱な映画なので、皆さんぜひ観てみると良いと思う。
でも、うちにはダンサー・イン・ザ・ダークのDVDとかはないので、残念ながら観ることはできない。ちっ。


「創作」というものの目的は、あくまで「自分」のためであるべきだと思う。
少なくとも、ボクは、自分のために書いている。
そう考えているからか、終盤の展開は、すごく素直に読めた。
でも、人によっては、そうじゃないかもしれない。
むむ。難しいところ。


で、向日葵畑で笑顔というのは、すなわち琥珀さんであり、おちゅーしゃです、なので、ずるいと思った。
もうひとつずるいのが、ボクっ娘
っ、ボクっ娘である必然性が皆無じゃないか!
だがしかし、あり、と認めざるを得ない。

エノーラ・ホームズの事件簿〜消えた侯爵家の子息〜(ナンシー・スプリンガー/訳 杉田七重)

エノーラ・ホームズの事件簿―消えた公爵家の子息 (ルルル文庫)

エノーラ・ホームズの事件簿―消えた公爵家の子息 (ルルル文庫)

そんな、富士ミスよりもミステリーらしいルルル文庫
作者は、エドガー賞受賞者らしいです。そりゃ、ミステリだ。
「ホームズ」の名前通り、主人公はあのシャーロック・ホームズの関係者。
しかも、妹だぜっ!
残念ながら、一人しかいませんが。
いや、妹って、12人くらいいるもんじゃない? 普通?
そして、登場人物紹介のテュークスベリー侯爵のイラスト見て、実は女の子なんだけど男の子として育てられていて、と言うことを妄想したりしていたけど、そんなことは全くなく、ごく普通の男の子でした。
──がっかり。
で、本格ミステリと言うよりも、やっぱりホームズっぽく、半分冒険活劇はいってる感じ?
とは言っても、暗号が結構重要な意味を持っているので、そちらが好きな人はいかがでしょうか?
ちなみに、ボク、あんまり暗号は好みじゃないので。
だって、数学的には暗号って絶対に解けるものじゃん?
そこに「不可能性」が見えないんですよ。


そして、ここまで、ヒロインについて、「妹」としか書いていないことに気が付く。
一応、たぶん、萌えキャラ?
ヴィクトリア朝の人にしては、進歩的な価値観、言い換えると、あの時代の非常識人。
その非常識が、推理の役に立つというか、それで話が進んでいく感じ。
たぶん、ポアロさんのところのメイベルたんよりは、推理力(なんて力があれば、だが)はありそう。


で、気になるのが、海外の作家なわけじゃないですか。
いかに、ルルル文庫小学館とは言え、日本のいわゆるライトノベルの、異常な刊行態勢に、海外の、しかも結構ベテラン作家を組み込むことは、ほぼ不可能と言えるわけで、続編結構読みたいなぁ、と思いつついるも、それがかなうのは結構先になりそうだなぁ、と予想中なわけでした。

BLACK LAGOON(007)(広江礼威)

ブララグの最新刊ー。
張さんかっこいー。エダ素敵ー。ロベルタこえー。ファビオラ萌えっ! 萌えっ!
そして、バラライカたん9さい。
さすが、破壊力抜群だぜっ!


と、戯言戯言。


普通に、ロックとレヴィのシーンが良かった。
そこらへんの映画よりも、かっこいいよ!

[Today's tune]Discommunication/9mm Parabellum Bullet