幽霊列車とこんぺい糖(木ノ歌詠)

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)

だから、富士見ミステリー文庫は怖いと思う。
たまーに、こういう良作を産んで来るというのは、やはり、抱えてる作家の実力というのもあるだろうけど、こういった作品を許容することができる編集部なんだろうなぁ、と。
いや、それでも、それ以外というかなんというか、物量がすべてのいわゆるライトノベル業界で、この刊行数というのは、すでに瀕死と言っても良い状態であり、ことひとさんとしては、何とかして生き残ってほしいと思う所存です。


ええと、ミステリと言っても、幅はめがっさ広いので、まぁ、これでもミステリーで良いよー、というか、別にミステリじゃなくてもミステリー文庫でいいよー、などと思っているわけですが、一言で内容を紹介してみると、ハッピーエンド版砂糖菓子の弾丸? いや、これは、もう、いろんないわゆるライトノベル系、ミステリ系の感想サイトで言われていることですが。
読みおわったあと、無性にダンサー・イン・ザ・ダークが観たくなるのは仕様ですか?
あれは、本当に鬱な映画なので、皆さんぜひ観てみると良いと思う。
でも、うちにはダンサー・イン・ザ・ダークのDVDとかはないので、残念ながら観ることはできない。ちっ。


「創作」というものの目的は、あくまで「自分」のためであるべきだと思う。
少なくとも、ボクは、自分のために書いている。
そう考えているからか、終盤の展開は、すごく素直に読めた。
でも、人によっては、そうじゃないかもしれない。
むむ。難しいところ。


で、向日葵畑で笑顔というのは、すなわち琥珀さんであり、おちゅーしゃです、なので、ずるいと思った。
もうひとつずるいのが、ボクっ娘
っ、ボクっ娘である必然性が皆無じゃないか!
だがしかし、あり、と認めざるを得ない。