Something BLUE/長屋言人

外を眺めながら冷たいコーヒーを飲む。氷は大きい固まりより、クラッシュさせた方が好き。だからここのは合格。窓の外には、グラウンドで堂々と体躯を見せ付けるジャンボ機が見える。その姿を眺めてるだけでも、飽きることはない。上空はあいにくの曇り空。薄い灰色に覆われている。時折ちらりと覗く青が眩しい。目を細めて、その光を見つめる。空港に佇む飛行機は、その向こうへと旅立つために力を蓄えているのだろうか? 沢山の人が、彼女が飛び立てるようにと動き続ける。僕も飛び立てるのだろうか? 借り物の翼でも、その向こうに。


Something BLUE is over.






福岡空港での待ち時間に携帯電話で書いたものです。
という訳で、携帯のメールでうてる最大量、500バイトです。
行く時に羽田の待合室のテレビで、携帯で小説というのがはやってるというのを見たから何ですけど、
これってなんだか前からやってたような気もしないではないんですが。
まぁ、いいや。

[Today's tune]変態/Syrup16g