ロシア幽霊軍艦事件（島田荘司）

「ロシア幽霊軍艦事件（島田荘司）」読了。

ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫)

えー、毎週アニメの感想ばかりでなんですが、うちのサイトは小説の感想とか小説が主なコンテンツのはずなので。宜しくお願いします。
やはり名探偵は、こういう謎にも挑まなければならないのですよ。
しかし、神津恭介が病気で暇してたのに比べて、御手洗は素で暇だったのと横浜が暑かったからというのが良いですけど。
あらすじとかはうまくリンクをたどればみられるはずなので、そちらで。
まぁ、何となくそんな感じかなぁ、というかある程度読めるところはあるんですが、そこへ持っていく島荘の力量と、それを描き出す筆力に感服しました。
それにしても、はじめに投げかけられる謎が本当に魅力的です。これが島荘のいう本格だというのがありありと感じられますよ。
で、エピローグは結構きつかったなぁ。いやー、凄くかわいそうだな、と。
でも、当時の状況とかいろいろと考えると、この小説での創作の部分以外は、あったんじゃないかと。つまりは、彼女にはほとんど救いなんかなくて、悲しい出来事しかなかったんじゃないかと。
時代が遠くないだけにきついなぁ。

[Today's tune]so/advantage Lucy