生首に聞いてみろ（法月綸太郎）

生首に聞いてみろ

読了です。
……すごいよー。さすがは昨年の１位ですよー。
ここからネタばれ？

まず、像の首を切った理由と死体の首を切った理由が、それぞれきちんとあるというのが素晴らしい。普通だと、像の方は死体のおまけだとかそう言う扱いになるものなんですが、切った人間も切った理由もそれぞれあるというのは、さすがです。この首の切り取った理由というのが、事件の鍵となるのも、非常によいです。もう、これこそが鍵、ということで、エジプト十字架のヨードチンキとまではいきませんが、スペイン岬のマントには匹敵しますね。で、視覚的な効果だけを狙ったものでなく、きちんとそれぞれの動機につながっていくというのも、感動です。
そして、意外に思ったのが、なんだ、綸太郎今回それほど悩んでないし、という点。
以前までなら悩みに悩んで、鬱々〜になりそうな事件だったにもかかわらず、その兆候がほとんど見られませんでした。
で、それがちょうど国名シリーズ中期の絶好調のクイーンにだぶるんですよー。

もうそんなわけで、法月綸太郎に萌え萌え〜ですよっ。


ところで、あれです。
法月で萌えといえば、あの図書館シリーズの司書さん、ということになるんでしょうが、最近の短編にあまり出てきてないのが気になるというか、そんなところを気にしてどうするんだ？　とか、まぁ、そんな感じで法月は大好きです。
とにかく、クイーン直系の本格ミステリを読みたければ、法月を読めっ、ということですね。
……たぶん、今自分の中での、最高級の褒め言葉です。


それで、です。
月曜に秋葉原行って以来、マビノギが若干気になってるんですが、いかがでしょう？
やっている時間がほとんどないことや、わざわざWindows機を起動させなきゃいけないことなど、ハードルは高いんですが……
とりあえずは、JAMでどんなコスチュームなのか？　を見てこようと思います。

[Today's tune]Prove Yourself/Radiohead