模倣の殺意(中町信)

模倣の殺意 (創元推理文庫)

模倣の殺意 (創元推理文庫)

ええと、この本の最大の悲劇というのは、やはり貫井のアレと並べて売られていることではないでしょうか。……そのせいで、読者は、アレだろうと読む前から当たりをつけてしまいます。そして、それを助長する書店のポップ。もう犯罪レベルですよ。
もし、そういった経緯なしで読んでいれば……と思うこともしばしば。
ま、しかしながら、やはりというか、これだけ作中で日付を繰り返していると、明らかにアレだなぁ、と思ったりするわけですが。
でも、面白いから、読んでみると良いかもしれません。
とりあえずは、小説を万年筆で書いているところに時代を感じました。

[Today's tune]China Girl/David Bowie