夏、19歳の肖像(島田荘司)
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 文庫
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けれどほとんど色あせない魅力があります。
青春ってこういうのなのかなぁ、と思ったり。今の島荘の理知的なミステリも好きですが、こういう理がありながらも情をここまでも瑞々しく描けるのか、と。
島荘の小説というのは、どこか自分の琴線に触れるようなところがあって、読むと自分も何かを書かなきゃいけないんじゃないか? という思いになる。こういうふうに、何かを引き出そうとしてくれる島荘の文章というのは、本当に暖かいのだなぁ、と。文章に人柄が表れるというのが事実であるのなら、島荘は理知的で優しい、本当に素敵な人なんだろうなぁ、と。……なんか信者みたいな文章だなぁ。ま、いいか。
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