空ノ鐘の響く惑星で8(渡瀬草一郎)

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)

そーしさんの空鐘の最新刊。
タートムの将がかっこいいですよー。あんなに良い負けっぷりを書いちゃうと、あとあと大変になるんじゃないか、と思ったりするんですが、そーしさんだからそこら辺は大丈夫か、と。
こういう、異世界で戦争とかとなると、田中芳樹がたぶん思いつくとは思いますが、あの人が書くのにちょっと違和感を覚えるのが、無能な人はとことん無能にしか書かれないと言うところで。
いきなり宇宙戦争の話になりますが、銀英伝の貴族連合なんて、書かれ方がひどかった。
良いところなんて全くなし。
高校の頃読んでいたときには何とも思いませんでしたが、今になって考えると、何とも理不尽な書かれ方をしていたんだろう、と。
それに比べて、このシリーズというのは、田中芳樹が書くんだったらまったく良いところなく終わりそうな人物まで、それぞれに芯がきちんと描かれています。
今回で言えば、味方ではオーグレット、敵ではモーフィスあたりがとても良かったです。
特に、オーグレットはベルナルフォンの心情を描くだけでなく、たくさんの人々がそれぞれの思いで生きている、というこの物語の重要なテーマのひとつの象徴ともなっているんじゃないかと。


で、とうとうウルクの記憶が戻りましたね。
やさしくシアを抱きしめる彼女は、確実に成長していると思う。
次からは、ウルクVSリセリナの激しい争いがはじまると言うことで、認識あわせて頂きたく。


それでですね、あのですね、そーしさん、ここまできてさらに萌えさせるきですか!?
新登場のソフィアが良いですよ。
しかも、ブラドーとフラグまで立っちゃって。
そして表紙にひとこと。
……ぱんつみえてる。

[Today's tune]Smells Like Teen Spilit/NIRVANA