フォア・フォーズの素数(竹本健治)
- 作者: 竹本健治,門坂流
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: 文庫
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私にとって、表題作は間違いのなく美しすぎる本格ミステリであり、逆に本格ミステリのシリーズであるはずのチェス殺人事件はまごうことなきアンチ・ミステリです。
思えば、竹本健治のデビュー作は、あのハコ(漢字でない)の中の失楽だったし。
そういえば、竹本健治というのは「少年」というテーマを描くのがうまい作家ですね。
本格ミステリが持つ純粋さと、アンチ・ミステリが見せる暗黒の片鱗。
その境目に立つのが、きっと少年という存在なんだと思う。
[Today's tune]Seagull/Ride