空ノ鐘の響く惑星で10 (渡瀬草一郎)
- 作者: 渡瀬草一郎,岩崎美奈子
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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今回の著者近影はぬこさまだぜっ!
内容はというと、まとめに入る前にまだここで新キャラかっ!? というようなところもありましたけど、もうそろそろ先が見えてきたというか、終わりに向かっていくんだろうなぁ、という雰囲気もありつつ。
たぶん、ウルクがしてしまった決断、というのが今巻の一番重要な点だと思うんですが、ただ単純にそういう決意をしました、というのではなく、それとは逆の方向に向けようとしていた人たちの思いというか、そういうものが見えて良かったですね。
普通だと、今回のウルクの決断というのは、全面的に肯定されるように描かれるんでしょうけど、決して、それはなく。むしろ、誤った決断なんじゃないか? と思えてしまえるような書き方をされています。きっと、1巻からずっとウルクとフェリオに付き合ってきた読者なら、そんなことはしないで、皆が言うように……と思ったりするでしょう。でも、このウルクの決断に納得できてしまうのも確か。
きっと、「泥なんてなんだい」なんだろうなぁ、と。