マリア様がみてる くもりガラスの向こう側(今野緒雪)

マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
というわけで、マリみての新刊です。
なんとなくアレですね。どことなく終わりが近づいているような、そんな雰囲気を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
なぜかはっきりと言えませんが、祥子が卒業したら、このシリーズ終わるような気がするんですよ。
主人公は祐巳だし、由乃とか志摩子とか、乃梨子も良いキャラクターだし、祐巳瞳子の関係というのも気にはなりますけど、どうしてもそれがメインになるというのには、ちょっと違和感があったり。
今だって、一見すると祐巳瞳子の間がどうなるのか? という流れにはなっていますが、実際には、今まで祥子しかいなかった祐巳の中で、瞳子がどういう位置になっていくのか、瞳子祐巳の中にいる祥子の隣に、どういう自分を描くのか、というどっちにしても祥子というのが大きな存在としてあるわけで。


そういうことは置いといて、山百合会で一番生活力があるのは、乃梨子ということで異論なし。いやー、乃梨子みたいな娘、良いですね。うん。できれば、着物姿を披露して頂きたかったところではありますが、まぁ、それまでは欲張りすぎと言うことで。