黄色い目をした猫の幸せ(高里椎奈)

黄色い目をした猫の幸せ―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

黄色い目をした猫の幸せ―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

諸事情あって読み始めた薬屋探偵第2弾。
今回はバラバラ殺人に、秋への殺人容疑(すぐ容疑は晴れるけど)と、まるで本格ミステリみたいな雰囲気に。って、一応は本格ミステリでしたっけ? まぁ、本格ミステリかどうかなんて、別にどうだって良いことですが、と、ミステリ者の端くれとしてさりげなく問題発言を織り交ぜつつ。
個人的には、銀の檻を溶かしてISBN:4062750848、ストーリーの流れがスムーズな感じがして良かったかなぁ、とか。読んだのも2冊目のせいか、いろんな違和感もそれほど気にならなくなったし。……慣れって怖いね。
と、そういうところを抜きにしても、面白かったですよ。
やっぱり、ミステリというのは、小説の話を進めていくときに使いやすいものなんだなぁ、と実感。評論とかで、神話だとか昔からの話とミステリとの類似が言われることがあるみたいですけど、こういう風に読んでみると、実感しますね。


それにしても、この、秋に萌えなきゃ読者の資格ない、と言わんばかりの雰囲気はどうなんですか?
非常に残念ながら、そちらの趣味がない人間としては、こればかりはいかんともしがたく。
とりあえず、文庫になったら追いかけていくという方向で行きたいと思います。