ライトノベル三大奇書の話の続き

先日、こんなエントリを書いたわけですが、いつの間にやらトラックバックがついていたりしてびっくり。いや、そもそもそんな反応なんてないだろうなぁ、と思いつつ書いていたわけなので。
というわけで、
■[book][ライトノベル]ライトノベル三大奇書の選考基準(ウィンドバード::Recreation)」。
こちらのエントリを読んで、あー、確かにボク、ミステリ三大奇書に侵されすぎてるかなぁ、と思ったり。
なので、少し気をつけながらライトノベル三大奇書について考えてみることに。
選考基準についてはhttp://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20060914/1158170227で、

今回の選考基準は「異端で、怨念がこもっていて、完成度の高いライトノベル」です。

上記のように述べられています。
奇書って言うくらいだから異端だろうし、完成度高くなかったらただの駄作。
怨念というか執念がこもっていなかったら、そもそもそんなの書かないだろからそれも納得。
それで、さてどの作品を選べばいいのか? と言うことですが、むぅ、難しいです。
そもそも、ライトノベルってなんだ?
……調べてみる。
wikipedia:ライトノベル
へぇ。つまりは、あなたがライトノベルと思えばライトノベルっていうこと?
「本格」ミステリとあんまりかわんないんですね。
しかし、これじゃあどれを選んで良いのかわからない。むしろ、調べる前よりも混乱。
というわけで、三大奇書の条件というものを自分なりに考えてみようかと。
個人的には、次の三点が奇書の条件だと思います。

  • ジャンル定義への純化
  • ジャンル定義からの越境
  • ジャンル定義の否定

ミステリで言うと、上から順番に黒死館、ドグマグ、虚無だと考えて頂ければわかりやすいんじゃないかと。
全くの真水に魚が住まないのと同じように、真に純粋なものは、それだけで異質なものとなります。
その形式をとりながらも、境界を越えるものは、その行い故に異質と見なされます。
自らを否定するものは、やはり異質じゃないかと。
そうやってちょっと考えると、絶望系閉じられた世界(谷川流)は、2番目の越境にあたるのかなぁ、とか。
あとの二つは、よくわかんないですが。


……だめだなぁ。とりあえず書いてみた感が強すぎる。
というより、全然考えられてないよ!
やっぱり、全体的に読書量が少ないよね。うん。


ところで、ミステリ以外のジャンルにも三大奇書ってあるんでしょうか?
SFとかどうなのかな? かな?

[Today's tune]Vapour Trail/Ride