カクレカラクリ(森博嗣)

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

あー、久しぶりだなぁ、森博嗣
もういつぶりだろう? 四季以来だったかなぁ。
そんなわけで、それほど期待していなかったんですが、意外に面白かったですよ?
まず、120年前のカラクリという、謎の設定が独特で魅力的。
機械好きである森先生も、楽しんで書いてたんだろうなぁ、というのが見えてきます。
カウンタについては、ちょっと拍子抜けの面もあったけど。
で、その謎を解き明かしていく過程も面白い。
考えている過程というか、どのような筋道を辿っていたのか? というのが、はっとさせられるような表現で綴られています。p.229とか、すごく良いなぁ。
登場人物も、いつもの森博嗣というか、シリーズもののやつと違って力が抜けている感じで良かったなぁ。
逆に言うと、あまり深く描かれていないから、嫌なところが出てなかっただけなのかもしれないけど。
そんなわけで、玲奈はツンデレという認識でよろしいのでしょうか?


それはさておき、森博嗣とコーラと言えば、キューピッドなわけですが、でてきませんでしたね。
やはり、コーラはコーラのままで、というコカ・コーラ社の思惑なのか、それとも、単にカルピス側に断られたのか。先生あたりがキューピッド飲んでても、悪くなかったと思うんですが。
あ、ちなみにキューピッドとは、森博嗣のS&Mシリーズ内で犀川先生が飲んでいる、カルピスのコーラ割りです。
甘いです。なまら甘いです。
物好きな方はお試しあれ。