アークエンジェル・プロトコル（ライダ・モアハウス）

アークエンジェル・プロトコル (ハヤカワ文庫SF)

これは、完全にタイトルと帯で買いました。
甲殻機動隊とか好きな人は、ぜひ読んでみると良いと思います。
アメリカ私立探偵作家クラブ賞受賞だけど、SFだったりします。
ネットワーク（作中ではリンクと呼称）の描写が、面白い。
海外のミステリ/SFという、訳されたら読みにくくなるジャンルの組み合わせと言うことで、めがっさ読みにくいですけど、それでも苦しみに耐えて読んでいく価値はあるんじゃないかと思われ。
ミステリとは言っても、パズラーじゃなくて、サラ・パレツキーのような女性ハードボイルド系なんで、本格を期待してると、ちょっと残念かもしれませんが。
しかし、そっちの系統としては、十分に面白いです。
って、今さらボクが言うまでもなく、賞をもらっていることからもわかると思います。
で、主人公の女探偵ディードリも良いけれど、脇役も良いです。
個人的にはページがお気に入り。
そんなわけで、海外ハードボイルド系好き、サイバーパンク系のSF好き、あと、アークエンジェルという単語にファンタジーな何かを感じる方にもお勧めかも。
……それにしても、アークエンジェルとプロトコルって、素敵なタイトルだなぁ。
続編も、Fallen HostにMessiah NodeでAppocalypse Arrayって、どれも良いなぁ。
もう、タイトルだけで勝ちだね。うん。
あ、某国の宗教というか政治というか、そっちに関する批判というか皮肉も十分にはいってます。
なので、現合衆国大統領の熱烈な支持者などは読まないほうが良いと思われ。
そんなやつ、いないけどな！