さよなら純菜 そして、不死の怪物(浦賀和宏)

前巻のラストで、衝撃の事件が起こったこのシリーズですが、もはやあとは圧倒的な奔流が流れ出すのを待つだけとなり、そして、この巻ではとうとう堤防が破られます。
うわあぁ、これはすごいなぁ。
圧倒的だ。
たぶん、感動とは別の感覚が胸を覆います。
冷め切らず、とぐろを巻くような心情が、どろどろとした黒い姿を表します。
今までのは、しょせん序章に過ぎなかったのか?
それとも、今までの積み重ねがあったから、これがあるのか?
今まで消極的だったものが、積極的となる。
とりあえず、さすがは浦賀先生。
……でも、シリーズ既刊ダイジェストを付けるほど長いシリーズじゃないと思われ。