ウェブ人間論(梅田望夫 平野啓一郎)

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

現代のウェブについて考える上で、必携の書です。
実は、ブラウザが落ちる前は、めがっさ長いエントリを書いていたんだけど、改めて書こうと思うと、あまり進まないことに気がついた。
それは、自分の考えがあまりまとまっていなかったから。
いや、こういう場というのは、まとまった言葉よりも、思ったことをそのまま繋げていく、と言う方が、結果的には面白くなると言うのはわかってるんだけど、もう1回書いちゃったしなぁ、という思いもあり。
とりあえず、内容について触れると、やはり、お二人それぞれの立場というのが見えて面白いな、と。ただ、常にどちらかに共感するというのではなく、その時々で、梅田さんの考えに納得するのもあったし、平野啓一郎の言葉にうなってしまうこともあったりと、両者の間をふらふらしてました。


そんなわけで、ボクのたった6年あまりのネットワーク生活の中で、感じている変化のようなものを書いてみようと思います。
キーワードは、アーカイブ
まぁ、ネットに限らず、ITというものはそう言う傾向にあるとは思いますが。
ネットは、それが顕著だと思うのです。
テキストのアーカイブ化は言わずもがな。
音楽、映像だって、アーカイブされるようになりました。
この、テキスト、映像、音楽のアーカイブ化というのは、情報を発信する側のアーカイブであったと思います。
#YouTubeにしても、簡単にアップロードできるようになっているとはいえ、やはり、情報を置く側、見る側という図式は存在してます。
そして、最近すっかり定着したmixiをはじめとしたSNS
これも、一種のアーカイブと見なせるんじゃないかと思うのです。
いったい、何をアーカイブしているかというと、それは、人間関係のアーカイブ
mixiであれば、マイミクというのは友人関係をひとつにまとめた一覧になっているわけです。これは、もうひとつのアーカイブそのものだな、と。
様々なコミュニティも、結局はマイミクを増やしたり、コミュニケーションを取るためのものであり、アーカイブの整理、更新ツールだと思えば、納得できるんじゃないかと。
あと、SNSには、自分自身のアーカイブ化という側面もあるのかな、と。
例えば、mixiだと、自己紹介を書き、日記を書き、お薦めを書き、さらには、自分がどういう音楽を聴いているのかまでアーカイブされています。
まめに書いている人なら、mixiを見れば自分がどういう生活を送っているのかそれだけでわかるようになっています。
こうして、人間関係、そして自分までもアーカイブ化した次に、いったいどういう方向に向かっていくのか? というのは非常に興味のあるところです。

[Today's tune]Magical Mystery Tour/The Beatles