QED河童伝説(高田崇史)

QED  河童伝説 (講談社ノベルス)

QED 河童伝説 (講談社ノベルス)

薬屋さん奈々たんのドキドキミステリーツアー(勝手に命名)の最新刊ですよー。
前巻までの流れで、相馬野馬追祭に出発。
そこで、巻き込まれる、と言うよりも話に聞いた殺人事件。川に浮かぶ死体。腕は切り落とされている。河童の伝説/腕を切る。いったいなぜ? ダイイングメッセージ? 痕跡を隠すため? 動機は? 怪しすぎる人物。第三の被害者。製薬業界の暗部。知らないはずの事象。将門公の伝説。鎧武者。首のない。刀。
というわけで、冒頭の描写にどきっとしながら、最後まで読んで、ああ、こういうことだったのか、と。
トリックというか、腕切断のなぞは、小粒ながら良かったと思います。
それよりも、問題は、もうほとんど事件のほうって、いらないんじゃね? と言うところじゃないかと。
いや、事件に奈々たんとかタタルがほとんど絡んでないですよ。
もう、お前らは河童の謎を解いてれば良いんじゃないか、と。
あ、そうそう、河童と言えば、大学のとき、友人と遠野に旅行したとき、河童が出るという淵を見てきました。
──何もなかったがな!
ああいうところは、友人同士でわいわい言いながら行くんじゃなくて、ひとりでいろいろと妄想しながら行くところだと思いました。
あと、市営かどうか知らんけど、河童のあやしいテーマパーク? みたいなの行ってきた。
──客いなかったがな!
え、ええと、遠野いいところだよ?
友人の親戚が旅館の人で、安くしてもらったりお酒サービスしてもらったりしたし。
というわけで、民話のふるさと、遠野へぜひ。


まぁ、そんなことは良いんですよ。
問題は、奈々たんですよ!
もう、この娘は、ほんとにボクを萌やしてくれる!
たぶん、こんなことを言いながらこのシリーズを読んでる人は、ボクひとりなんじゃなかろうかと思うんですが、それでも良い、萌えるものは萌えるんだ!
ああぁー、もう、この無自覚天然っぷりをどうしてくれようか!
沙織(奈々たんの妹)じゃないけど、やきもきしますよ!
タタル×奈々たん(もしくは、奈々たん×タタル)に進展がなくても、いや、ないからこそ萌える!
──この二人、どっちが攻めか受けかわからないというか、両方受けっぽいんですが、というより、BLじゃなくてもそういう言い方するのか? というよりも、自然にそういうこと考えてるボク終わった。
で、このシリーズはめがっさドラマ向きだと思うんだけど、この奈々たんを誰がやるか? と言うのがきっと問題なわけですよ。タタル? そこら辺の二枚目でも連れてきときゃ良いじゃん。そんな誰だってやれるようなのはどうでも良くて、問題は奈々たんなんですよ。もう、明らかにほえほえ天然なんだけど、頭は良いんですよ。ちゃんとした薬剤師さんだし、タタルの話にもついて行けるし。
つまりは、天然でありながらちゃんと知識──理性があるところを見せなきゃ行けないんですよ。
個人的な思いこみかもしれませんが、ドラマなどで天然系といえば、完全にただのバカのようにしか描かれないのが相場。それじゃあ、奈々たんの魅力の半分も描ききれないのですよ!
そんなわけで、女優さんに詳しい人、奈々たんにはどういう女優さんが良いか、ご教授下さい。