崖の館(佐々木丸美)
- 作者: 佐々木丸美
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
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1977年に書かれた、というけれど、実のところ、それほど古びて感じられるわけじゃない。
というより、今年の新刊です、と言われても違和感はないと思う。
いや、むしろ、当時よりも今の方があってるんじゃないだろか? と思えるくらい。
当時流行していた、いわゆる「社会派」のミステリー群が、軒並み古ぼけたように感じられて、まったく読む気も起きないのに比べて、やはり、普遍性というか、そういった感じのことを考えてしまった。
2年前の、千波の死の謎を横糸に、「崖の館」を舞台に再度起こる悲劇を縦糸に。
紡ぐのは、感性のタペストリー。
解説でも指摘されているけど、「少女」のモノローグをどういうふうに捉えるかで、この本の評価は大きく分かれると思う。
まぁ、うざいとか言う人の方が大多数だと思うんだけど。
ボクは、こういうものの方が好きなので、特に問題はなし。
とりあえず、某所の感想にリンク貼っておきます。
above lying maybe diaryさん