雪の断章(佐々木丸美)
- 作者: 佐々木丸美,味戸ケイコ
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: 単行本
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雪降る札幌で
青年・裕也と出会った
天涯孤独の少女・飛鳥
二人の運命と
苦しいほどの愛を描いた
珠玉の名作
とは、帯の言葉。
北海道の厳しくも優しい、鮮やかな四季に彩られた、飛鳥の成長と愛の物語です。
悪意と、それに立ち向かう小さな心。
それは、「大人」から見れば間違った行為かもしれない。
けれども、自ら選び、創り出していく「運命」。
ラストシーンの切なさには、本当に雪がよく似合う。
今は夏。
北の大地にも、燦々と太陽は照りつけ、木々を緑色に輝かせている。
大通公園の噴水は、太陽の光を浴びて輝く宝石のように。
子どもたちは、純粋に太陽の暑さと水の冷たさに歓声を上げている。
──冬、その場所は白く染まる。
喜びも悲しみも穢れもすべて埋め尽くすような粉雪に。
天から舞い落ちるそれは、神様が、汚れきった下界をきれいにリセットしようとしているかのように。
だから、きっと、雪は冷たくて、そして、きれいなのだろう。
[Today's tune]world symphony/ACIDMAN