ヴァンガード(深見真)

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫)

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫)

気になっていながら、今までずっと避けてきた作家がいます。
深見真です。
ガンアクション+百合といえば、もう、ボクの大好物のはずなんだけど、ずっと避け続けてきました。
はっきり言って、アレルギーと言っても良いくらい。
やっぱり、出会いが最悪だったのが原因だったんじゃないかと。
だって、あれでミステリだよ?
ばーん、って、ばーん、て。
その次は、あれだし、仕舞いにはあれだし。
もう、目も当てられないとは、まさにあのこと。
それ以来──ミステリとして完全にブロークンしていたブロークンフィストシリーズで、ボク自身もブロークンして以来、もうこりごりとばかりに逃げていました。
でもね、もうそろそろ、あの頃の傷も癒えた頃だし、ボクも、あの頃よりは気楽にミステリを読めるようになったし、何より、ミステリじゃないし! というわけで、読んでみたわけですよ。
まじめな話、こっちの方面がデビュー作だったら、そのころから、ボク、深見真のファンになってたよ! というくらい。



「壁」によって閉ざされた東京。
壁の内部を上り詰める──「ダイブ」。
巣くうのは、なぞの生物と、なぞの「人間」。
もう、単純におもしれー。
アレですよ、たとえるなら、もう、お前好きなものだけで小説書いてるだろ? って感じ?
そうですねー、この前DVDで見た、THE ULTIMATE VERSUSと同じ感じ?
いや、さすがにあれほどじゃないけど。


ダンジョンと銃が好きなら、ぜひお薦め。
──しかし、ニッチだなぁ。

[Today's tune]Dear Loser/X