小説? 文芸? テキスト? における自分の態度と言うか立ち位置的なものを表明する

昨日書いたところに関して、そう言えば、小説、文学というものに対する自分の態度を、明確に書いたことってなかったなぁ、と思ったので。
あ、昨日のはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/kazutokotohito/20080529#p1
そもそもの発端となっている、夏目さんと秋山さんの往復書簡についてはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20080706/1215324139
http://d.hatena.ne.jp/sinden/20080707/1215437180
http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20080710/1215694948


知ってる方も、知らない方もいると思いますが、実は、ボク、「小説」と呼ばれるものを趣味(?)で書いてたりします
文学フリマで細々と個人誌を売ったり、ご縁があって、「回廊」というWeb文芸誌にも誘われて掲載させていただいたこともあります。
回廊掲載作についてはこちら
最近どんなのを書いてるのか? 興味がある方は、こちらを、
長々と書いてきた、成長のあとを追ってみたいと言う奇特な方は、こちらを読んでみてください。


大学に入学した年に「小説」を書き始めたので、だいたい8年くらい書いている勘定になります。
本職の人に比べれば、短いだろうし、本気で小説を書くことを職業にしようとしてる人に比べれば、薄いかもしれないですが、それなりに書くことについて、いろいろと考えてきたつもりだし、その考えもかわってきています。
書いている立場で言うと、実は、元々自分が「文学」と呼ばれるものを書いているという意識はそれほどありませんでした。
いや、実際のところ、今でもそれほど「文学」という言葉を意識しているか? というと、そうでもなかったりします。


それじゃあ、ボクが書いてるものは何なのか? かというと、自分では「テキスト」という区分で考えています。
この、自分で考えている/自称している「テキスト」が、もしかしたら「文学」という区分に近いのか? とか。
どうして、ボクが自分の中では「テキスト」という言葉を使っているかと言うと、ただ、自分の書いているものが、単純に小説と言っていいものなのか自信が持てなかったからです。
上で挙げた、こちら(http://nthlibrary.seesaa.net/)ですが、見ていただければわかる通り、非常に短いものが多いです。
特に、light weight textと呼んでる一連の作品は、小説とも言えないし、かといって、詩というのとは少し違うものです。
こういうものも自分が書くものとして表現するとなると、果たして、これは小説なのか? 詩? それとも? と呼称する言葉がすぐに見つからなかったのです。
それで、「文字を使って表現されるもの」という意味合いで「テキスト」という言葉を、自分の中で使うようになりました。
#もちろん、他の人と話すときには「小説」という言葉を使いますが。共通理解的な意味で。


これも、普段はあまり書いてないことだし、最近知り合った方の中にはご存知ないことですが、実は、昔バンドやってました。
音楽、やってました。
いわゆる「小説」以外の表現手段を持っていたわけです。
だからこそ(?)感じることですが、小説を始めとする文章で表現したいことと、音楽によって表現したいことというのは、実は別なものじゃなくて、同じものだと思うんです。
もっと展開して、絵画などの美術、映画などの映像作品にしても、結局のところは、表現したいものは同じで、ただ、その手段が違うだけなのでは? と思います。


そう考えているせいか、実は、夏目さんの言うところの、「文学」に違和感があります。
彼の言う「文学」という概念だと、すべての表現物が「文学」と表現されるのではないか? とまで考えています。
逆に、今まで「文学」と呼ばれているもので、「文学ではない」と定義されてしまうものが出てきてしまうのではないでしょうか?

[Today's tune]Train In Vain/The Clash