”文学少女”と神に臨む作家(ロマンシェ)下(野村美月)
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 文庫
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「小説を書くってどういうこと?」っていうのは、こんなにも悲しくて辛くて切なくて、でも、それだけが、唯一の希望で。
知らなければ良かった、小説なんてものがあることを。
それを、書くということを。
けれど、知ってしまった。
それしか無くなってしまった。
限りのない業。
原罪と言っても良いかもしれない。
けれど、その罪は赦される。
表紙に描かれているような、彼女のスミレのような笑顔に。
確かに、小説として、いくつか瑕はあるかもしれない。
それでも、その瑕も愛せるというのなら、この小説がそうかもしれない。
すくなくとも、ボクにとってはそうだと思う。
[Today's tune]煌め逝くもの/fra-foa