ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート(森田季節)
- 作者: 森田季節,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
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ラノベらしく、なんというかアレな設定だったりするけど、
この音楽の使い方は悪くないなぁ、と。
ただ、筆力のせいか、それほど音楽シーンに魅力は感じられなかったんだけど。
でもでも、本当にストーリーは良いなぁ、と。
殺されるだけに存在する「イケニエビト」が、その存在を残すために音楽を選ぶとか、
確かにはいはいラノベという設定なんだけど、非常に好きな展開なんだよなぁ。
というより、「コード」じゃなくて「シールド」とちゃんと書いてくれてるのに感激。
いやぁ、これ、だいたい「コード」とか「ケーブル」になるんだよねぇ。
しかし、やはりちゃんと「シールド」と言いたい!
でね、どうしてボクがこういうのが好きかって言う話。
これはたぶん何回も同じようなことを書いてるんだけど、
ボクが小説を読んだり、こうやって感想を書いたり、音楽聴いたり弾いたりするっていうのは、
結局、
「ボクはここにいるよ」
というその一言を言いたいがだけのことだから。
そこに、理論とかそういうのは必要なくて。
本当に、単純な衝動だけ。
だから、実祈の
「これなら人の記憶に私を残せるかもしれない。今回は間に合わないけど、いつかきっと……」
という台詞は、「イケニエビト」の彼女の言葉に含まれている想いが、とてもよくわかる。
[Today's tune]澄み渡る空、その向こうに僕がみたもの。/fra-foa