”文学少女”と恋する挿話集1(野村美月)

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

箱いっぱいにきれいに並べられたお菓子のような短編集。
とっても甘くて、そして、ちょっぴりの苦さ。
でも、それが本当においしくて、とても優しい気持ちになるような。
遠子先輩の優しいまなざしに、とけてしまいそうな日だまりの温度を感じます。
だから好きなんだよな……


もう、心葉は本当にツンデレだな! というのがよくわかるね!
まったく素直じゃないんだから!
そして、美羽のストーリーが良いなぁ。
「物語る」ということが、きっと彼女の支えになるんだと思う。


でもやっぱり、ラストのが良かったなぁ。
スノーグースは読んだ覚えがあります。
ポール・ギャリコはジェニィが一番好き。
少し切なくて、でも優しいピアノの音のような、
きゅっと胸に抱きたくなるような、そんな小説です。
そういうところ、”文学少女”シリーズと似てると思う。

[Today's tune]めまい/advantage Lucy