うしおととら1 我は冥界に斬り結ぶ/妖美術アート・オブ・ザ・ダークネス(著 中山文十郎 原作イラスト 藤田和日郎)

うしおととら (ガガガ文庫R)

うしおととら (ガガガ文庫R)

これって、元は1992年、1993年なんだね……もう、そんなに経つのか……
と懐かしいことしきりなうしおととらノベライズ、堂々のガガガで復刊です。
もう、うしおととらは大好きでねぇ……これも、出版当時にも何回も読んだなぁ、と。
ついでに言うと、藤田和日郎と同じ高校出身というのが、密かに自慢だったりします。
──いや、当然、直接の面識も何もないわけですが。


で、うしとら小説版。
さすがに16年も前なので、若干の古さというのは否めないんだけど、
読んでるうちにそのあたりはそれほど気にならなくなります。
というより、うしとらの世界に入り込む感じ?
読んでる間は、自分も子供の頃に戻って、純粋にどきどきしてるんですよ。


「我は冥界に斬り結ぶ」は、妖刀をめぐる妖怪の執念に狙われたうしおととら、そしてある兄妹の運命を描き、
「妖美術」は、原作でもおなじみの鎌鼬の雷信とかがり、そして妖怪に魅入られた青年の最期を描いた、
両方ともこれぞうしおととら! という小説です。
そう、原作の再現度が非常に高いんですよ!
これは、漫画版のファンからしてもうれしいところ。
今回のあとがきを見たら、やっぱり理想的なノベライズの形だったようで。
なにより、藤田和日郎中山文十郎が元々知り合いで、かなり仲が良い(?)というのが大きいんじゃないかと。


もう、来月予定の風霜に舞うひとひら/妖病棟も楽しみ楽しみ。

[Today's tune]FACE TO FACE/LUNA SEA