小説の強度と音楽の強度

小説が好きで、音楽も好きなんで、音楽聴きながら小説読みます。
自分の中で、この小説にはこれ! という音楽というのはあったりなかったりで、
戦闘シーンが燃えるラノベにはメタルで勢いつけてみたり、
平野啓一郎とか純文学系の時は、radioheadとか聴いてみたりとか、
それくらいのことが多かったりします。
あ、あと本格ミステリのときは、意外にエレクトロニカとかあわせるかな。


で、小説によっては、聴いてる音楽が役不足になっちゃうことってあるんですよね。
だいたいは、そこまで気にならないんですけど。
すごい小説を読んでいると、音楽が負けるんですよ。
例えば、サリンジャーナインストーリーズを読みながら、アニソンとかは聴けない。
いや、別にアニソンが嫌いなわけじゃないんだけど、サリンジャーにはあわないっていうこと。
ユヤタン読みながら、Maroon 5聴けないというのでも可。
やっぱり、サリンジャーとかユヤタン読むときには、それなりにあったやつを聴きたい。


で、この小説と音楽の乖離が起こるときってどういうときなのかなぁ、と考えたとき、
小説が持ってる強度というか、そういうものなんじゃないかと思った。
さらっと読めるような小説もあるし、さらっと聴ける音楽もある。
でも、強度のある小説には、やっぱり強度のある音楽が必要。


肉料理には赤ワイン、さっぱりした魚料理には白ワイン、というように。
付け合わせって重要で、その小説にあった音楽って選びたいと思います。


ちなみに、僕がユヤタン読むときには、だいたいNew Orderです。