小説に対するスタンス

ちょっと、自分の小説に対するスタンスを書いておこうと思う。

今更「小説って何?」ということを話すのは少ないんだけど、たまに誰かに聞いたりする。
その人によって、返ってくる答えは違う。
まぁ、そりゃそうだよね。
まったく同じ読書体験、考え方の人なんていないんだから。

ぼく自身は、小説──いわゆる純文学、一般小説、
SF、ミステリ、時代小説、いわゆるライトノベル
国内もの、海外もの、現代、古典、気にしていないし、
小説だけじゃなくて、詩とか評論とかも、
あまりこだわることなく読んでいます。
そして、自分で書くものも、
そのジャンルがどうなるか? とか、あまり気にしてはいません。
#他の人に伝えるように、後付けでジャンルを書いていますけど……

ぼくは、自分の書いているものは、
ミステリだとか、
SFだとか、
ライトノベルとか、
時代小説だとか、
詩とか、
評論とか、
そういったものにあまり区別はなくて、頭の中から出てくるものを、できるだけ素直に「文字」というものに落とし込んでいく、そうして出来上がったものです。
だから、「小説」という区切られたものではなく、
「テキスト」という、広い意味で言い表しています。
その想いが強く出ているのが、May The Text Be With Youに書いている一連の作品です。

この前作った名刺にも、そういう意味をこめて、肩書きとして
「Text Maker」
と入れてもらいました。

というわけで、冒頭の「小説って何?」という問いに僕が答えるなら、
「内部から出てくる想いを文字に落とし込んだもの」
と答えます。