雑誌ファウスト vol.3

ファウストの新しいの読みました。
新本格魔法少女りすか 敵の敵は天敵!(西尾維新)」
vol.1に載っていたやつみたいな感じでいくのかなぁ、と思ってたら、いつの間にかな展開で。
戯言シリーズと同じ流れなのかな、と。
零崎軋識の人間ノック西尾維新)」
いーちゃん凄いなぁ、一気に二本だよぉ、と。
零崎一族は出てくれば出てくるほどどういう一族なのか分からなくなってきます。
やっぱり人識と双識が例外に近いのかなぁ、と思ったり。
……策士・萩原子荻たん、萌えで。
インタビューはいーちゃんの凄さが際立ってなぁ、と。
京都には一線を越えた作家しかいないのか? と思ったり。
「駒月万紀子(舞城王太郎)」
……芥川賞残念でしたという事で。
そんなには長くないんですけど、やっぱり強く印象に残ります。
しかし、芥川賞候補作は読んでないんですが、この文体、ストーリーはさすがに無理だったのかなぁ。
明らかに選考委員の上を行ってるだろうし。
だいたい、「好き好き大好き超愛してる。」なんてタイトルを付ける発想は彼らには無いだろうと。
……多分、西尾維新もゲーム会社もこうなるとは考えていなかったんじゃないかと。
ECCO滝本竜彦)」
うーん、場面は面白いのが続いたり。
この手の話のオチは自分の認識以外に真実があるか、その真実がやっぱり嘘だったか、の二つな訳で。
どっちにしても、単純な構成だとふぅん、と終わってしまう訳で。
それを覆そうとしたら思いっきりメタにしてしまうか、それ以外を主題にするしかないのかなぁ、と。
「虹色のダイエットコカコーラレモン(短縮版)(佐藤友哉)」
きたーっ!
あの、完全版はどこで読めますか?
というより、色シリーズのまとまったものは出るんですか?
いや、出してください。絶対売れるよぉ、と。今時代は佐藤友哉です。きっと。
「DDD JtheE.(奈須きのこ)」
おおっ、と。
奈須きのこということでどうしても月姫空の境界、フェイト等との関係が非常に気になる訳ですが、何となく他とはちょっと違う雰囲気があるような。
にしても、てっきり死んじゃってるかと思ったよぉ。
だって、あまりにもさっちんとかと印象が被るような気がぁ。
……それまでも意識してのネタ?
「サウスベリィの下で(原田宇陀児)」
意外に(?)面白かったです。
新伝綺ということで三つまとめられているのでそうかと思ってたら全く違うという事で。
で、ルビの使い方が面白いなぁ、と。こういう使い方もありなんだと。
ちなみに、ホワイトアルバムはやった事が無いですし、通称ホワイトアルバムも残念ながら持ってないです。
ビートルズの方は欲しかったりするんですが、ああいうのは時期を外すと何となく買いづらかったり。
「ワールドミーツワールド(元長柾木)」
ワールドミーツワールドでボーイミーツガールなのです。
結末がちょっと意外だったかなぁ、と。


えと、小説はだいたいこれくらいでしょうか?
小説以外ではやはり人生・相談とか。
……それは自分も知りたいであります。
というより、ユヤタンベースですか。結構びっくり。ユヤタンより文章は駄目ですが、ベースは巧いです。多分。わーい。
それよりも今回注目なのはミステリ界を変えたと言っても過言ではない編集者、宇山日出臣さんのインタビューではないでしょうか。
やはり、何かをやる人間というのは違う気がします。
それにしても、ファウストへのアドバイス、字を大きくするというのは良いところついてるんじゃないかと。
有栖川有栖清涼院流水の寄稿文も愛がこもってて良かったなぁ、と。
他には「巴(やまざきもへじ)」が良かったと。
前回よりも分かりやすいネタだったし。しかし、戦闘「少女」ではないんじゃないかと。


全体通してですが、やはり作家、小説ごとにフォントを変えているというのが非常に良いと思います。
雰囲気が全く違います。
虹色の〜なんてまさにこれだろう、と言った印象で。
小説の内容、規格はずれの企画で物議を醸し出しながら確実に何かを変えていっているファウストですが、DTPの分野でも絶対にエポックメイキングな雑誌になると思います。
……きっとこうやって褒めてると厨って言われるんだろうなぁ。

[Today's tune]and the hero will drown/STORY OF THE YEAR