星界の戦旗4 軋む時空(森岡浩之)

星界の戦旗4 軋む時空(森岡浩之)」読了。
待望の星界シリーズ最新刊です。
ラフィールが少し大きな艦に乗る事になったんで、艦長の仕事というのがどういうものなのかが描かれてきていたと思います。戦列艦での家族的なものから一歩進んだ感じかな、と。
しかし、なんだか物足りなさを感じるのは、アーブに揺るぎが無いからか。ハニア連邦内部の政治的駆け引きも全く描かれず、しょぼんだし。はっきりと言うと、どんでん返しというものがほとんど期待出来ないと言うのが現状で。
この点、銀英伝はうまかったな、と。あれは両方の側から描いていたからどっちがきても、という感じだったんで。
最近だと、ジャンルはちょっと違いますがそーしさんの空ノ鐘の響く惑星でがうまいですよ。
あれは、最新刊で一気に崖っぷちまで追いつめられてますから。もう、先が気になってしょうがないですよ。
というわけで、空鐘おすすめなので。
あ、話を元に戻すと、星界のほうも先が気になりますね。
これで、また数年間放置とかなったら、暴動でもおこるんじゃないかという引きです。
……まぁ、放置されたらこちらも放置というか、実際のところ放置していたわけですが。
結局のところどうだというと、ラフィールとジントのからみが少なすぎですよ。
こっちはそこを期待しているわけですよ。
アブリアル・ネイ・ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール副百翔長のツンデレ具合を期待しているわけですよ。エクリュア十翔長とジントが楽しそうにしているところですねたりするわけですよ。そうそう、エクリュアも今回はそれほどでもなく。あれですか? 今度は弟に萌えろというわけですか? そんなのは無理ですよ。……ヴォーニュ前衛翔士はありです。

[Today's tune]Good-Bye Myself/Syrup 16g