オランダ靴の謎(エラリー・クイーン)
- 作者: エラリー・クイーン,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1959/09
- メディア: 文庫
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国名シリーズでもトップ3にはあげられるだろう傑作、オランダ靴の謎、です。
すべてがことりとはまった瞬間に訪れる論理の連鎖。
もう、激しく萌えましたよ。クイーン最高。
このロジックがあるから、ミステリはやめられないのですよ。
いや、言い換えると、もう、このロジックこそが本格ミステリの本質なんですよ。きっと。
だって、プロットなんてミステリに限ったものじゃないから本質になんてなり得ないし。
トリックだって……まぁ、トリックは第2の本質くらい? 必要不可欠ではあるけれど、それを解決に導いていくロジックの方が重要ですよ。
島荘が言うところの「はじめに大きな謎があってーー」というのは、あくまで魅力的なミステリを書く上での、重要な点であると思っています。事実、ソレを守っている島荘のミステリはおもしろいじゃないですか?
と、話はちょっとずれましたが、クイーンですよ。
ロジックで萌えたいのなら、間違いなくクイーンしかないですよ。
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