砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

ふと、衝動的に購入。
非常に、良かった。若干饒舌にすぎるところがあるけれど、十分に許容範囲。
答えられたらヤバイクイズは、ミステリマニアならわかって当然。
砂糖菓子の弾丸じゃ、自分のこめかみは撃ちぬけない。
でも、実弾だって握りしめてちゃ撃てない。
たったひとつしかない、大切な弾丸。
それで、いったい何を撃ち抜くのか?
立ちふさがる大人?
大切な人?
それとも、自分の頭?
どれを撃ちぬけばいいのかわからないから。
だから、砂糖菓子の弾丸を放っている。
きっと、その砂糖菓子は、どんな弾丸よりも強いはず。


というわけで、表紙の通り、非常に素晴らしい百合でした。


ここにいるのは私じゃない。そう言っても、実際には震えることしかできない、弱いウサギだから。

[Today's tune]兎/advantage Lucy