鏡の中は日曜日 樒/榁(殊能将之)

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

多分、極限までに形式というものを意識していったら、その到達点のひとつはこうなるんだろうなぁ、と言う一例。
極めて構造的で自己言及的。
それ故に、本格を敬愛している人からは疎まれ、ミステリを軽視している人からは軽んじられ、どちらにしても評価が難しいよねー、という辺りですが、私、非常に好みですが、何か?
それにしても、文庫1冊なのにノベルス2冊分収録なのですねー。
お得感たっぷりというか、このミステリ重厚長大時代において、大丈夫なのか? と心配したくなるくらいなんですが、いかがでしょうか?